野宮はその昔、天皇の代理で伊勢神宮にお仕えする斎王(皇女、女王の中から選ばれます)が伊勢へ行かれる前に身を清められたところです。
嵯峨野の清らかな場所を選んで建てられた野宮は、黒木鳥居と小柴垣に囲まれた聖地でした。その様子は源氏物語「賢木の巻」に美しく描写されています。
野宮の場所は天皇の御即位毎に定められ、当社の場所が使用されたのは平安時代のはじめ嵯峨天皇皇女仁子内親王が最初とされています。斎王制度は後醍醐天皇の時に南北朝の戦乱で廃絶しました。その後は神社として存続し、勅祭が執行されていましたが、時代の混乱の中で衰退していきました。
鳥居が樹皮がついたままの「黒木の鳥居」で、古代の鳥居の形式を伝えています。
境内には苔を用いた美しい有名な「野宮じゅうたん苔」と呼ばれる庭園があり、紫式部の源氏物語「賢木」の巻にも現れ、謡曲「野宮」の題材ともなっています。
京都市右京区嵯峨野宮町1番地
電話:075-871-1972
アクセス:JR「嵯峨嵐山」下車 徒歩5分、京福電鉄「嵐山」駅 下車 徒歩5分、阪急電鉄「嵐山」下車 徒歩10分